北米自由貿易協定(NAFTA)
読み方: | ほくべいじゆうぼうえききょうてい |
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英語: | North American Free Trade Agreement |
分類: | 貿易・協定 |
北米自由貿易協定(NAFTA)は、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの3カ国間の自由貿易協定をいいます。
1989年に発効した米加自由貿易協定の後継で、1992年12月に調印され、各国での批准を経て、1994年1月に発効し、関税の引き下げや撤廃、金融サービス市場の開放、投資の自由化などを内容としていました(発効:1994年1月1日、失効:2020年7月1日)。
1990年代前半に、EU統合の進展や東アジアの経済発展などに脅威を感じたクリントン政権が、一大自由貿易市場の形成を目指し、メキシコ加盟に対する国内の根強い反対を押し切って成立させました。
◎NAFTAは、先進国と発展途上国がほぼ対等に参加する最初の自由貿易協定であったが、一方で米国議会の反対を抑えるために「労働協定(NAALC)」と「環境協定(NAAEC)」が付随して結ばれた。
◎NAFTAは、発効以来、経済圏として順調に発展し、GDPでは欧州連合(EU)を上回り世界最大となった。
その後、2017年に発足したトランプ政権において、米国第一主義の観点から、NAFTAの見直し(再交渉)が行われました。そして、2018年10月に新協定である「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に正式合意し、2018年11月に署名され、2020年7月に発効したことに伴い、NAFTAは失効しました。