CIPS
読み方: | しっぷす |
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英語: | Cross-Border Inter-Bank Payments System |
分類: | 決済システム |
CIPS(シップス)は、「Cross-Border Inter-Bank Payments System」の略で、中華人民共和国の人民元の国際銀行間決済システム(国際決済システム)をいいます。
人民元建ての貿易・投資に関する決済を促す金融インフラとして、2015年10月に中国人民銀行が導入したもので、主な機能は、クロスボーダー人民元決済(貨物貿易、サービス貿易、直接投資、融資、個人送金など)にかかる顧客送金およびインターバンク決済となっています(1行1接続、集中決済、RTGS方式採用)。
一般に世界の金融取引では、基軸通貨の米ドルが広く使われていますが、そういった中で、中国は人民元の国際化の進展、米国との軋轢や制裁措置などを視野に入れて、独自の国際決済システムである「CIPS」を導入し、現在、多くの国・地域に対して、人民元建ての投資や貿易決済にCIPSを使うように広く促しています。
・直接参加行:CIPS内に専用口座を有し、直接CIPSにアクセス
・間接参加行:直接参加行を通じてCIPSに参加
なお、CIPSの直接参加行は、中継銀行を介さず、直接、中国人民銀行と決済することができます。