日本銀行金融ネットワークシステム(日銀ネット)

読み方: にほんぎんこうきんゆうねっとわーくしすてむ
分類: システム

日銀ネットは、正式には「日本銀行金融ネットワークシステム」と言い、日本銀行民間金融機関をオンラインで結ぶ、日本の基幹的な決済システムをいいます。

日本銀行が運営しているネットワークで、日本銀行と取引先の民間金融機関との間の資金や国債の決済をオンライン処理により効率的かつ安全に行うことを目的としており、また最新の情報処理技術を採用し、柔軟性が高いシステムを構築しています。

現在、日銀ネットに参加できるのは、当座勘定取引や担保関係事務、相対型電子貸付関係事務、国債振替決済関係事務、国債登録関係事務、国債資金同時受渡関係事務などにおいて、日本銀行の相手先となる金融機関等となっています。

目次:コンテンツ構成

日銀ネットの機能について

日本銀行金融ネットワークシステム(日銀ネット)の機能には、資金決済システムである「日銀ネット当預系」と、国債決済システムである「日銀ネット国債系」があります。

日銀ネット当預系

日銀ネット当預系では、金融機関等が日本銀行に開設している日本銀行当座預金の間の資金の振替によって、短期金融市場での取引、国債取引にかかる資金決済、全国銀行内国為替制度手形交換制度、外国為替円決済制度などの民間決済システムに関わる資金決済が行われている。

日銀ネット国債系

日銀ネット国債系では、売買に伴う国債の決済、国債発行時の入札・発行・払込みなどが処理されている。

日銀ネットのシステムについて

日本銀行金融ネットワークシステム(日銀ネット)は、1988年10月に稼働を開始し、現在は、2015年10月に全面維新した「第二世代」が稼働しています。

第一世代の日銀ネット(1988年-2015年)

1988年に稼動開始後、決済の安定性や効率性の向上を図るため、証券と資金の同時決済(DVP)、日銀当座預金決済と国債決済の即時グロス決済(RTGS)化、流動性節約機能の導入、民間大口資金取引の日銀当座預金決済によるRTGS化などの施策を順次実施した。

第二世代の日銀ネット(2015年-現在)

2015年に全面維新したもので、「新日銀ネット」とも呼ばれ、最新の情報処理技術を採用し、変化に対して柔軟性が高く、アクセス利便性の高いシステムとすることを基本コンセプトに構築され、また利用金融機関等の担保利用効率の向上や資金効率の向上、国債決済の円滑化といった機能改善が実現されている。

※稼働面で24時間近くまで対応可能なシステム設計となっている。

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