日銀当座預金残高
読み方: | にちぎんとうざよきんざんだか |
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分類: | 金融政策・調節 |
日銀当座預金残高は、金融機関が日本銀行に保有している当座預金である「日本銀行当座預金(日銀当座預金)」の残高をいいます。これは、各行の当座預金の残高を意味する他に、日本銀行に預入された当座預金の総残高を意味し、通常、ニュース等では後者の意味で使われることが多いです。
現在、日銀当座預金残高およびその変動要因は、日本銀行のウェブサイトの「日銀当座預金増減要因と金融調節」で日々公表されています。
目次:コンテンツ構成
日銀当座預金の概要
日銀当座預金とは、法定準備預金率を超える残高について出し入れ自由な無利子の預金で、主として以下の3つの役割を果たしています。
(1)金融機関が他の金融機関や日銀、国と取引を行う場合の決済手段
(2)金融機関が個人や企業などに支払う現金通貨の支払準備
(3)準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金
日銀当座預金の操作(金融緩和)
バブル崩壊後のデフレ経済の中、2001年3月の日銀政策委員会の金融政策決定会合において、無担保コール翌日物金利に代えて、「日銀当座預金残高」を金融市場調節の主たる操作目標としました。
これに伴い、金融市場調節方式をCPI(全国、除く生鮮食品)の前年比上昇率が安定的に0%以上となるまで継続することが決定され、また法定準備預金額を大きく上回る水準に日銀当座預金残高の目標が定められ、各種オペレーションによって潤沢な資金を供給する「量的緩和政策」が採られました(2006年3月に解除)。
その後、2013年4月に2%の物価目標へのコミットメントと国債等の買い入れによるマネタリベースの増加を二本柱とした「量的・質的金融緩和」が導入され、日銀当座預金残高は大きく膨らむことになりました(本政策は現在も継続中)。