手形交換制度
読み方: | てがたこうかんせいど |
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分類: | 手形・小切手 |
手形交換制度(手形交換)は、金融機関相互における手形・小切手等の証券類の集団的決済の仕組みをいいます。これは、一定地域内の金融機関が、他の金融機関を支払場所とする手形や小切手などの証券類を一定の時間に、主要都市に設けられた手形交換所に持ち寄って互いに呈示し、相互の貸借を相殺して決済することを指します。
目次:コンテンツ構成
手形交換の実施と公表
手形交換は、本来一定時刻に行われるべきですが、枚数が大量となるため、各金融機関の申し合わせにより、準備交換、夜間交換、本交換に分けて実施されます。
●準備交換
●夜間交換:受け入れた当日中(夜間)に手形・小切手の現物の受け渡しだけを行う交換
●本交換:本来の一定時刻に実施される交換
現在、手形交換された手形・小切手の枚数や金額は、全国銀行協会によって集計・公表されており、景気動向を見る指標の一つとして利用されています(昨今では、全盛期に比べて大幅に減少)。
手形交換の機能と役割
手形法・小切手法では、手形交換所に手形・小切手を持ち寄れば、各金融機関に対する支払いのための呈示の効力があるとされており、また日々の手形交換は、以下の二つの役割を有しています。
(1)手形・小切手の持出・持帰という交換
(2)持出・持帰の手形・小切手の差額(交換尻)算出
手形交換の決済の仕組み
通常、手形交換所において、持帰り分と持出し分の差額である交換尻は、各金融機関が日本銀行に有する当座勘定の振替により決済されます。また、手形・小切手の振出人と所持人との間の決済については、持出金融機関・持帰金融機関間の決済後に行われます。