ロシア予備基金

ロシア予備基金（Reserve Fund）は、2008年2月1日に設立され、2018年1月1日に廃止された、ロシア連邦の政府系ファンドをいいます。

2004年に設立された「ロシア安定化基金」を再編（分割）したもので、運営当時は石油・ガス収入を財源としており、その目的は、ロシア財務省によると、石油・ガス価格下落時の連邦財政赤字への備えとのことでした。

また、本基金からの支出については、石油・ガス収入が連邦予算法で定められた石油・ガス移転額を下回った場合に、その不足分の補填に用いられるほか、対外債務の返済に用いることも可能とされていました。

2017年に予備基金が将来的に枯渇するとの見通しを受け、同年7月に予備基金廃止法が成立し、2018年1月1日をもって予備基金が国民福祉基金に統合されました。

※ロシア安定化基金は、2008年に「ロシア予備基金」と「ロシア国民福祉基金」の二つに再編された。