ノルウェー政府年金基金
読み方: | のるうぇーせいふねんきんききん |
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分類: | SWF/欧米 |
ノルウェー政府年金基金は、ノルウェー王国のソブリン・ウエルス・ファンド(SWF)をいいます。
現在、「Government Pension Fund of Norway」と「Government Pension Fund Global(政府年金基金グローバル)」の二つに分けられ、前者はグローバルとは異なり、国内の株式市場に投資し、多くのノルウェーの大企業の筆頭株主となっています。
また、ノルウェー政府年金基金のSWFと言った場合は、通常、「Government Pension Fund Global」を指します。
政府年金基金グローバルの委託
ノルウェーの年金基金全体は、ノルウェー政府の財務省の管轄下にありますが、「Government Pension Fund Global(政府年金基金グローバル)」については、ノルウェー銀行インベストメント・マネジメント(NBIM)に運営が委託されています。
その財源にはノルウェーの北海油田の石油収入が充てられ、現在、世界のSWFの中で運用資産残高(ファンド総額)がNo.1となっており、同国の石油収入を次世代にリレーする役割を担っています(将来的に枯渇の可能性のある油田資産を金融資産に転換して有効活用を図っている)。
ノルウェー政府年金基金の運営
ノルウェー政府年金基金の運営にあたっては、国連が提唱するグローバルコンパクトやOECDコーポレートガバナンス原則など国際的基準をもとに行なわれており、投資規定で社会的責任に問題のある企業には投資しません。
また、基金の主要素となるのは、その目的と運用における高い透明性であり、最大の収益を上げる役割を担う投資者として、政治当局と基金運用との線引きを明確にし、的確な情報開示が行なわれています。