アラスカ永久基金(APFC)
読み方: | あらすかえいきゅうききん |
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英語: | Alaska Permanent Fund Corporation(APFC) |
分類: | SWF/欧米 |
アラスカ永久基金(APFC)は、アメリカ合衆国のアラスカ州の経済・財政の柱である鉱物資源(石油・天然ガス等)が枯渇する時に備えて、毎年収入の一定割合を積み立てている信託基金をいいます。
アラスカ州の鉱物資源の関連事業とトランスアラスカパイプラインから得られる税収の一部を全てのアラスカ住民の利益のために投資するもので、1976年に州憲法で設立され、今日では、米国で最も多くの金額をプールしている基金となっており、合衆国政府に対しても多額の貸付を行っています。
一般にAPFCは、アラスカの将来世代のためのものであり、その元本は、州民投票による承認が無い限り、定められた目的にしか使えず、また運用益は、インフレによる元本の目減りを補完した後は、州議会が使途や金額を決めることができます。
現在、APFCの運用益については、資格のある全ての住民に分配金を渡す、インフラ整備に使う、州議会の基金に入れるといった3つの方法で分配しています。