再保険
読み方: | さいほけん |
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分類: | 概念 |
再保険は、保険者が引き受けた保険責任の一部または全部を、他の保険者に引き受けさせる保険をいいます。
例えば、自ら負担してもよいと考える額を超える契約を引受けた場合や、一回の大災害によって多数の契約に損害が発生し保険金支払いが高額化する可能性があると判断した場合などにおいて、自己の責任を分散し、危険(リスク)の平均化を図ることを目的としています。
◎再保険を出す保険者を「元受保険者」や「出再保険者」と言い、一方で再保険を引き受ける保険者を「再保険者」や「受再保険者」と言う。
◎生命保険は、損害保険と比べて、一件当りの保険金額が巨額になることが少ないため、再保険の利用度は損害保険に比べて少ない。
一般に再保険では、元受保険者は、自分の受け取った保険料の中から再保険者の責任に応じた再保険料を支払う一方で、再保険者から元受保険契約獲得に要した費用として再保険手数料を受け取ります。
昨今では、個々の元受保険契約の金額も巨額化してきた結果、元受の都度、必要に応じて再保険に出す任意再保険は少なくなり、その代わりに予め再保険者と契約しておき、特定の条件に合致した引受けは全て自動的に再保険に出す特約再保険によって、リスクを分散するのが常態となっています。