スリップページ
読み方: | すりっぷぺーじ |
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分類: | 注文方法 |
スリップページは、「スリッページ」とも呼ばれ、主に外国為替証拠金取引(FX)で使われる用語で、マーケットの状況により、逆指値注文(ストップ注文)の成立時に発生する、指定したレートと実際に約定したレートとの差(ズレ)をいいます。
一般に損切りのストップ注文のスリップページでは、不利なレートで約定するのが普通ですが、その一方で、利益確定のストップ注文では、タイミングによっては、指定したレートよりも有利なレートで約定することもあります。
目次:コンテンツ構成
スリップページの仕組み
スリップページが発生するのは、元々、ストップ注文が、指定したレートよりも実際のレートが不利な方向へと進んだ時点で自動的に成行注文に切り替わり、その瞬間のレートで成立(約定)するという仕組みになっているからです。
そのため、相場の変動(急落や急騰)が激しければ激しいほど、レート配信と実際の為替相場の変動にズレ(タイムラグ)が発生し、スリップページが生じやすくなります。
スリップページの具体例
例えば、ドル/円で110.000円での「売りストップ注文」を出していた場合、取引レートのBID(売り)側が110.000円以下を初めて付けた時点で成行注文として出されるため、その瞬間のレートで成立することになります。
これより、初めて付けたレートが109.925円だった場合、この売りストップ注文は109.925円で成立することになり、結果として0.075円(7.5銭)のスリップページが発生することになります
スリップページの過去の問題
かつて(2000年代前半)は、FX会社が半ば意図的にスリップページを起こし、収益の足しにしていた可能性も指摘されていましたが、昨今では、顧客の目が厳しくなり、できなくなりました。
当時、調査会社が約定率とスリップページの発生率を調査したところ、スプレッドが小さい業者ほどスリップページが多く発生する傾向にありました。