イベント・ドリブン
英語: | Event driven |
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分類: | 投資戦略 |
イベント・ドリブン(Event driven)は、「イベントドリブン戦略」とも呼ばれ、主にヘッジファンドにおいて、個別企業の重要な出来事(コーポレートイベント)を利用して収益を得る投資戦略をいいます。
具体的には、企業の経営・財務に重大な影響を与える、M&A(合併・買収)や業務提携、リストラ、スピンオフなどのコーポレートイベントが発生した時に生じる「市場価格の歪み(ミスプライス)」を投資機会とし、その歪みが解消される過程(タイムラグ)で収益を狙うというものです。
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イベント・ドリブンの視点と取引
コーポレートイベントの発生時には、投資家の憶測や分析、財務整理などの様々な要因によって、対象企業の株価や債券価格が大きく変動することがありますが、特にイベントの発生から間もない時期では、市場が誤った価格を提示しているケースが見られることがあります。
その一方で、この価格差異(歪み)は、時間の経過と共に理論値に収束する傾向があることが過去の経験則から理解されているため、イベント・ドリブンでは、イベントの発生時に詳細な分析を行い、理論値に収斂する方向へ取引が行われます。
イベント・ドリブンの代表的戦略
ヘッジファンドにおいて、イベント・ドリブンの代表的戦略として、以下が挙げられます。
●M&Aアービトラージ戦略
M&Aにおいて、買収企業の提示価格(買収価格)と市場価格の乖離に着目し、割高な方を売って割安な方を買う戦略。
●ディストレスト戦略
経営破綻や経営不振などで超割安な価格となっている企業の株式や債券を安く買い、その後、価格が回復した時に利益を得る戦略。
●スペシャルシチュエーション戦略
事業リストラや財務リストラ、組織再編などの抜本的機会(企業変革)を利用して収益の獲得を狙う戦略。