節税売り
読み方: | せつぜいうり |
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分類: | 運用損益 |
節税売りは、「節税対策売り」や「年末の損出し売り」とも呼ばれ、資産運用において、税金を安くすることを目的とした売りをいいます。
具体的には、確定申告で課税対象のキャピタルゲインを小さくするために、株式取引や外国為替証拠金取引、商品先物取引などにおいて、既に通年の実現益を確保した投資家が保有銘柄に評価損を抱えている場合に、評価損のある銘柄に対して損失確定の売りを行うことによって実現益との相殺を図り、節税をすることを指します。
一般に個人のキャピタルゲイン課税では、課税対象となるキャピタルゲイン(売却益)は、1月から12月までの損益通算となるため、節税売りは12月に出やすい傾向があります。また、評価益がある銘柄に対して、利益確定の売りは、税金の関係から年末には出にくい傾向がある一方で、年明けから増加する傾向があります。
なお、現在保有中で、評価益または評価損がある銘柄に対しては、利益確定前のため、税金はかかりません。