評価損

読み方: ひょうかぞん
分類: 運用損益

評価損は、「含み損」とも呼ばれ、市況動向によって常に価格変動リスクのある資産や投資対象を市場価格で計算(評価)した時に損失が出ている状況をいいます。これは、ある時点での「潜在的な(評価上の)損失額」のため、実際に売却や決済をするまでは金額が確定しません。

一方で、評価損とは逆に、市場価格で計算(評価)した時に利益が出ている状況を「評価益」と言い、また実際に反対売買(売却、差金決済)が完了して、損失が確定したものを「実現損」、利益が確定したものを「実現益」と言います。

評価損の概要

一般に資産運用において、市場動向(相場変動)により「評価損」が発生することは珍しくなく、また相場が思い通りに動かぬまま、評価損を放置していると逆に損失が膨らむことも珍しくないので、時として損失を抑えるために「損切り」も必要となります。

●現物取引の評価損

有価証券(株式・債券・投資信託等)や外貨資産(外貨預金・外貨MMF・外債等)、コモディティ(金・プラチナ等)、不動産などの保有資産において、現在の価格(時価)が購入時の価格(簿価)よりも低い場合に、その差額(マイナス)を指す。

●証拠金取引の評価損

信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などにおいて、買い建ての場合は「買値>時価」、売り建ての場合は「売値<時価」というように、建玉金額と時価評価額の差額(マイナス)を指す。

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