評価損益

評価損益は、「含み損益」とも呼ばれ、資産運用において、評価益と評価損を合わせた概念（用語）をいいます。これは、市況動向によって常に価格変動リスクのある資産や投資対象を市場価格で計算（評価）した時に利益または損失が出ている状況を指します。

また、運用収益の中の未実現損益（実現していない損益）であり、計算時点での潜在的な損益評価（数値）のため、実際に反対売買（売却、差金決済）するまでは確定しません。

目次：コンテンツ構成

• 評価損益の基本概念
• 評価損益の認識（個人の資産運用）

評価損益の基本概念

評価損益は、現物取引においては、有価証券（株式・債券・投資信託等）や外貨資産（外貨預金・外貨MMF・外債等）、コモディティ（金・プラチナ等）、不動産などの保有資産において、現在の価格（時価）と購入時の価格（簿価）の差額を指します。

評価損益＝保有資産の時価－保有資産の簿価

また、信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などにおいては、建玉金額と時価評価額の差額を指します。

買い建ての評価損益＝時価評価額－建玉金額
売り建ての評価損益＝建玉金額－時価評価額

評価損益の認識（個人の資産運用）

個人の資産運用においては、外貨預金や外貨MMF、株式（現物、信用）、債券、投資信託、ETF、ETN、REIT、株価指数先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引、商品先物取引、金、プラチナ、不動産投資など、市場動向によって常に価格変動のある投資対象（投資商品）を利用する際には、必ず把握しておく必要があります。

また、個別の投資商品だけでなく、保有するポートフォリオやポジションの資産全体に対しても把握しておく必要があります。なお、評価損益は、保有している資産の評価であって、実際に売却した場合の損益計算では、手数料や税金なども考慮する必要があります。