ねじれ国会(逆転国会)
読み方: | ねじれこっかい |
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分類: | 国会 |
ねじれ国会は、「逆転国会」とも呼ばれ、日本の国会において、衆議院で政権与党が過半数の議席を持つ一方で、参議院で野党が過半数の議席を持つ状態をいいます。
2007年7月の参議院選挙(与党大敗)の結果を受けて、ニュースや新聞記事などでよく使われるようになったマスメディアによる造語で、以降、何度か逆転国会が繰り返されています。
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ねじれ国会の問題と対応策
ねじれ国会(逆転国会)では、衆参両院で政権与党が過半数を維持している状況とは異なり、参議院において衆議院と異なる議決が起こりやすくなり、審議が中断したり、法案が通りづらくなったりすることが多いです。
この状況に対する打開策としては、衆議院の解散総選挙で改めて民意を問う、大連立政権を樹立する、政界再編を行う、与党が野党の要望を積極的に取り入れるなどの選択肢がありますが、実際には対応が非常に難しいのが現実と言えます。
なお、予算案の議決、条約批准の議決、首相指名選挙については、議決が異なった場合や衆議院議決後に一定日数の間に参議院が議決しない場合、「衆議院の優越」により、衆議院の議決を国会の議決とすることができます。
ねじれ国会と政権運営
ねじれ国会(逆転国会)の状態が続くと、政権与党の法案が参議院を通過しにくくなり、政権運営で行き詰まることが多いです。
実際に2007年7月の参議院選挙以降の逆転国会では、自民党政権において、安倍内閣・福田内閣・麻生内閣がこの問題で悩まされ、また2010年7月の参議院選挙以降の逆転国会では、民主党政権において、管内閣・野田内閣がこの問題で悩まされ、結果として短命政権に終わりました。