特例公債法案(赤字国債発行法案)
読み方: | とくれいこうさいほうあん |
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分類: | 法律 |
特例公債法案(赤字国債発行法案)は、正式には「公債の発行の特例等に関する法律案」と言い、特例国債(赤字国債)を発行するための1年限りの法案をいいます。また、特例国債とは、税収及び税外収入等に加えて、建設国債を発行してもなお不足する歳出財源を補うため、特例的に発行される国債をいいます。
現在、日本において、特例国債の発行は、財政法上では認められていないため、特別の立法(特例法)が必要とされます。その歴史は、1965年度の補正予算で特例国債が戦後初めて発行され、また1975年にその発行を認める1年限りの特例法が制定されて発行され、以降、特例法の制定により毎年発行され続けています。
一般に国の予算案は、憲法で衆議院の優越が認められていますが、特例公債法案に関しては一般法案として成立させなければならず、「ねじれ国会(参議院で野党が過半数の議席を持つ状態)」になった場合は、法案を通すことが容易でなくなることもあります。