議員立法

読み方: ぎいんりっぽう
分類: 国会

議員立法は、衆議院と参議院の両院の国会議員や委員長(委員会)が発議し、国会に提出する法律案(法案)をいいます。

行政府の内閣が提出する「閣法」と区別する際に使われる用語で、現在、法案の提出にあたっては、提案者のほか衆議院は国会議員20人以上、参議院は10人以上(予算関連法案は、衆議院50人以上、参議院20人以上)の賛成者が必要となっています。また、法案の作成にあたっては、両院にそれぞれ設置された議院法制局が協力します。

一般に日本の議員立法は、野党側が政治姿勢を示すために提出するケースが多いですが、実際に国会で成立することは非常に少ないです。その一方で、議員立法として成立する法案については、超党派の議員が熱心に問題に取り組んでいたり、新しい価値観に基づいたりしたものなど、政府が前面に出て参画しにくいものであることが多いです。

◎日本の国会で成立する法案の大多数は閣法であり、議員立法は審議されることなく、廃案や継続審議となることが多い。

◎米国では、厳格に三権分立が確立されているため、大統領には連邦議会に対する法案提出権が認められておらず、議員立法のみとなっている。

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