迂回融資
読み方: | うかいゆうし |
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分類: | 不正行為 |
迂回融資は、不正融資の一つで、第三者を経由して、間接的に融資を受けることをいいます。これは、信用面等に問題があって、本来は金融機関から融資を受けられない資金ニーズ者(会社・個人)が、金融機関→第三者→資金ニーズ者という経路で、金融機関から第三者を経由して、間接的に資金を借り入れる仕組みになっています。
一般に迂回融資は、金融機関にとっては、第三者が資金使途を偽って借入を行い、その資金を関係先の資金ニーズ者に融通(また貸し)するものであり、融資契約(金銭消費貸借契約)において違反するものです。そのため、迂回融資が発覚した場合は、金融機関側では大きな問題となり、また借入をした第三者は、契約違反で期限の利益が失われ、即座に完済が求められます。
ちなみに、不動産融資が異常だったバブル期においては、多くの金融機関が信用供与限度額内であるように見せかけるため、関連会社のノンバンクや大口信用供与先などを経由することによって、自ら迂回融資を行うなど、モラルハザードに陥っていました。