ゴーイングプライベート
英語: | Going Private |
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分類: | 企業再生 |
ゴーイングプライベートは、「プライベタイゼーション」とも呼ばれ、上場企業の非公開化のことをいいます。これは、対象会社の大株主、または対象会社の経営陣と外部の投資家が出資した特別目的会社などが、主としてTOBやMBOなどによって発行済株式を取得し、取引所に上場廃止申請を行うことによって達せられます。
一般に上場廃止をするには、必ずしも全発行済株式を取得する必要はありませんが、通常、本用語は、全発行済株式を取得し、少数株主を排除するまでを指すことが多いです。
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ゴーイングプライベートの実施例
ゴーイングプライベートは、経営難の上場企業を買収後に経営再建する場合や、非公開化した方が経営面でメリットが高い場合などに実施されます。
日本において、過去の実施例としては、ワールド、ポッカコーポレーション、すかいらーく、ファミリーマート、吉本興業、コンビ、ローランド、黒田電気、アデランス、ADK、NTTドコモなどが挙げられ、これらの中で、すかいらーくとローランドは非公開後に再上場を果たしています。
ゴーイングプライベートの実施メリット
上場企業において、ゴーイングプライベートを実施するメリットとして、以下が挙げられます。
◎非公開化(非上場化)により、上場企業としての法的義務(金融商品取引法上の法定開示義務等)や、IRコスト・上場コスト等の費用負担をなくすことができると共に、非上場企業となることで買収防衛策としても機能することになる。
◎経営面において、自由度が大きく広がり、抜本的なリストラや事業再編など、経営改革をスピーディーに進めることができる。