株式公開買付け(TOB)
読み方: | かぶしきこうかいかいつけ |
---|---|
英語: | Take Over Bid(TOB) |
分類: | M&A |
株式公開買付け(TOB)は、企業の経営権取得などのために、条件等を公開して、市場外で不特定多数の株主から株式を買い付けることをいいます。
具体的には、公告等により、目的や買付期間、買付数量(購入予定株数)、買付価格などを提示し、株式等の買付けの申込みの勧誘を行い、市場外で株式等の買付けを行うことを指します。また、市場外で議決権の3分の1を超える大規模な買収を行う場合は、原則として「TOB」となります。
一般に株式公開買付け(TOB)には、被買収企業が買収に同意して協力的に行われる「友好的TOB」と、被買収企業の取締役会の賛同を得ないで行われる「敵対的TOB」の二つがあり、これまで日本では、友好的TOBの方が多いです。
◎TOBでは、株式市場で売買されている株価よりも高い価格で買い取る(株価にプレミアムを乗せる)ことが普通のため、買収企業が買収に必要な株式数を集めやすい。
◎敵対的TOBの場合では、その手の内を明かして株式の買い集めが進められるため、被買収企業が対応策を取りやすい。
なお、株式市場において、ある企業に対して、TOBが行われることが明らかになると、当該株式の株価が上昇し、結果として買収価格が上昇するため、買い手の採算が合わなくなる場合もあります。