敵対的TOB
読み方: | てきたいてきてぃーおーびー |
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英語: | Hostile take over bid |
分類: | M&A |
敵対的TOBは、「敵対的公開買付け」とも呼ばれ、買収対象企業の経営陣(取締役会)の同意を得ずに行われるTOB(株式公開買付け)をいいます。一方で、敵対的TOBに対して、買収対象企業が買収に協力的な場合を「友好的TOB」と言います。
※TOB:企業の経営権取得などのために、条件等を公開して、市場外で不特定多数の株主から株式を買い付けること。
昨今、敵対的TOBは、世界的に増加傾向にあり、これを防止するために企業側でも買収予防策や買収対抗策が取られる場合があります。例えば、企業買収が盛んな米国では、予防策として、ポイズンピルやゴールデンパラシュート、スタッガードボードなどがあり、また対抗策として、ホワイトナイトやパックマン・ディフェンス、スコーチド・アースなどがあります。
なお、敵対的TOBの際に、ホワイトナイトなどがTOBを仕掛けることを「カウンターTOB(対抗TOB)」と言い、これを受けて敵対的買収者がさらにTOB価格を引き上げることがあり、この場合はTOB合戦となるケースもあります。