ゴールデン・パラシュート(金の落下傘)

英語: Golden parachute
分類: 企業防衛

ゴールデン・パラシュートは、「金の落下傘」とも呼ばれ、M&Aおいて、買収ターゲットとなる企業の経営陣や役員が買収に際して、自分が解任または退任する、あるいは権限を限定される場合に、巨額の退職金または一定期間の高額報酬が支払われるような契約を予め会社と結んでおくことをいいます。

敵対的買収に対抗する防衛策の一つで、敵対的買収者により、経営陣や役員が解任や退任などに追い込まれる事態を想定し、万一、敵対的買収が行われた場合には、巨額の退職金等が支払われる仕組みを設け、買収時に多額の現金の流出を招くことによって買収コストを引き上げ、買収者との交渉材料として活用する対抗措置となっています。

ちなみに、ゴールデン・パラシュートという名称は、買収によって乗っ取られた企業から脱出する手段として、お金をパラシュート(金の落下傘)に見立てた表現に由来します。また、似たような仕組みで、従業員を対象とするものを「ティン・パラシュート」と言います。

<米国のゴールデン・パラシュート>

米国では、本手法は役員等にとっての保険としての要素が強く、敵対的買収への対抗措置ではなく、むしろ敵対的買収を促す効果があるとの見方もある。

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