機関投資家
読み方: | きかんとうしか |
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英語: | Institutional investor |
分類: | 市場参加者 |
機関投資家は、顧客から拠出された資金を運用・管理する法人投資家の総称をいいます。これは、資金の出し手である「アセットオーナー(資産保有者)」と、資金の運用を受託し、実際に投資を行う「アセットマネージャー(資産運用者:運用機関)」の二つに大別されます。
なお、日本の金融商品取引法では、有価証券投資に係る専門知識と経験を有する者を「適格機関投資家」と呼んでいます。
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機関投資家の具体例
通常、「機関投資家」と呼ばれる先には、投資顧問会社や投資信託会社、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、系統金融機関、政府系金融機関、年金基金などが挙げられます。
また、運用資金の元手は様々ですが、例えば、投資信託会社であれば「顧客のファンド購入資金」、保険会社であれば「保険加入者の保険料」、また年金基金であれば「年金加入者の保険料」などとなっています。
機関投資家の資産運用
機関投資家は、大量の資金をまとめて運用するため、世界のマーケットの中で存在感は常に大きく、またその時々の相場形成に与える影響は非常に大きいと言えます。
◎運用手法については、タイプによって異なるが、全体として見れば「中長期投資」が多く、明確な投資プランやルールなどに基づいて運用が行われる。
◎リスク管理が厳格で、かつ決算期があるため、相場のタイミングを捉えた機動的で迅速な運用はできない。
◎アセットマネージャー(運用機関)の場合、業務として運用を行うにあたって、最終的に顧客に対して説明できるような運用をしなければならないため、マーケットにおいて無難で妥当な運用をすることが多い。