イールドレシオ
英語: | Yield ratio |
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分類: | 金利 |
イールドレシオ(Yield ratio)は、長期金利を株式益利回り(東証一部予想ベース、PERの逆数)で割って求められるものをいいます。これは、長期金利と比べた、株式相場の水準(株式市場全体)の相対的な投資魅力度を判断する際の指標として使われます。
また、イールドレシオと似たような指標に「イールドスプレッド」があり、長期金利から株式益利回りを引くことによって求められます。
一般にイールドレシオが低い場合は、株式相場に割安感があり、逆にイールドレシオが高い場合は、株式相場に割高感があると言えます。
例えば、長期金利が1.5%で、株式益利回りが3.0%であれば、この値は0.5倍となり、また長期金利が1.5%のままでも、株式益利回りが1.5%に低下すれば、この値は1倍に上昇し、割高感が増すことになります。
・イールドレシオ=長期金利÷株式益利回り
・イールドスプレッド=長期金利-株式益利回り
なお、長期的な視点においては、株式相場の水準が割安なのか割高なのかを判断する場合には、絶対値のスプレッドの指標である「イールドスプレッド」よりも、比率の指標である「イールドレシオ」を用いた方が適しているという考え方もあります。