メンバーズ・エクスチェンジ(MEMX)
英語: | Members Exchange(MEMX) |
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分類: | 取引所(米国) |
メンバーズ・エクスチェンジ(MEMX)は、2020年にアメリカ合衆国で発足した新興の証券取引所をいいます。
大手金融グループや大手運用会社、ネット証券、超高速取引業者(HFT)、ヘッジファンド、マーケットメーカーなど、市場参加者が自ら取引所(市場)の運営に乗り出したもので、既存の大手取引所の寡占に歯止めをかけ、取引コストの削減を狙いとしています。
・2019年1月7日:計画発表(2020年5月にSEC認可)
・2020年9月21日:売買開始
昨今、コンピュータプログラムを駆使したアルゴリズム取引やデータの数量的分析によるクオンツ運用などの広がりで、売買気配値や流動性情報など市場データの重要性が一段と高まっています。
一方で、米国の株式取引は、NYSE、NASDAQ、CBOEの3グループへの寡占化により、データ利用料(情報提供料)など売買コストが高止まりしています(大手取引所にとって、情報提供料は市況に左右されにくい安定収入源)。
このような状況の中、MEMXは、注文形式の複雑さを取り除いたり、最新のテクノロジーを導入したりして、市場参加者が支払う売買手数料や接続料、情報提供料などのコストの引き下げを図っています。
<MEMXの主な出資会社>
●大手金融グループ
・Bank of America(米)
・Citi(米)
・Goldman Sachs(米)
・J.P. Morgan(米)
・Morgan Stanley(米)
・UBS(スイス)
・Wells Fargo(米)
●大手運用会社
・BlackRock(米)
・Fidelity(米)
●ネット証券
・Charles Schwab(米)
・E*TRADE(米)
・TD Ameritrade(米)
●超高速取引業者(HFT)
・Citadel Securities(米)
・Flow Traders(蘭)
・VIRTU Financial(米)
●ヘッジファンド
・Manikay Partners(米)
・Williams Trading(米)
●マーケットメーカー
・Jane Street(米)