東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)
読み方: | とうきょうたーむものりすくふりーれーと |
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英語: | Tokyo Term Risk Free Rate(TORF) |
分類: | 金利 |
東京ターム物リスク・フリー・レートは、「TORF(トーフ)」と略され、QUICKベンチマークス(QBS)が算出・公表する、ターム物リスク・フリー・レートをいいます。
2021年末に廃止された「円LIBOR」の後継指標で、銀行等の金融機関の信用リスクをほぼ含まないとされる無担保コール翌日物金利に基づく指標となっており、デリバティブ取引のデータから1カ月や3カ月などの期間の金利が算出されます。
なお、ターム物リスク・フリー・レートとは、1W、1M、3M、6M、12Mといったターム(期間)の金融機関の信用リスク等を反映しないリスクフリーに近い金利をいいます。
目次:コンテンツ構成
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)の概要
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)は、金融商品取引法が定める「特定金融指標」に指定されています。
・ターム:1M、3M、6M
・基準時刻:東京営業日15時
・公表時刻:同日17時頃
・算出・公表主体:QUICKベンチマークス
※特定金融指標:金融指標であって、その信頼性が低下することにより、日本の資本市場に重大な影響を及ぼす恐れがあるもの。
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)の特徴
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)は、スポット・スタートの日本円OISアウトライト取引の市場データに基づいて算出されます。
・日本円のリスク・フリー・レートを基にしたターム物金利である
・金利の適用開始時点において、前もって適用金利が確定する前決め方式である
・金利参照期間と金利計算期間が一致する
・LIBORからの切り替えに伴うシステムや事務作業の負担が比較的小さい
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)の導入
東京ターム物リスク・フリー・レート(TORF)は、2021年末に廃止された「LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)」の代替指標として、2020年2月に日銀が事務局をつとめる「日本円金利指標に関する検討委員会」において選定され、1年超の準備を経て、正式運用となりました。
・2020/2/26:QUICKが算出・公表主体に選定
・2020/5/26:参考値の週次算出を開始
・2020/7/28:現名称に決定
・2020/10/9:参考値の日次算出を開始
・2021/1/18:算出会社のQBSを設立
・2021/4/26:確定値の公表開始
※当初は「ターム物RFR金利(スワップ)」と呼ばれた。