給付建て

給付建ては、年金において、予め受給する給付額を決め、その給付額に合わせて、後から拠出額を調整する方式（制度）をいいます。これは、年金の給付算定式が予め定められており、その給付を賄うために必要な掛金を数理計算により算定する仕組みとなっています。

一般に年金の給付建てには「賦課方式」と「積立方式」の二つがあり、その代表例として、賦課方式には、国民年金や厚生年金があり、また積立方式には、厚生年金基金や国民年金基金、確定給付企業年金があります。

なお、賦課方式において、少子高齢化の進展などにより、給付費が所与の財源で賄えない場合には、給付の引き下げ（算定式の改正）または保険料負担の引き上げが必要となります。