ソニーショック
読み方: | Sony shock |
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分類: | 株式市場 |
ソニーショックは、2003年4月に起こった、ソニー株が大暴落し、日本の株式市場が大きく動揺した出来事をいいます。
当時、大手電機メーカーの中で優良企業と言われてきたソニーが、2003年4月24日(木)の取引終了後の決算発表で、連結営業利益の大幅減益の見通しを示したことにより、楽観的な見方をしていた投資家の期待が裏切られ、翌日から2営業日にわたり大量の売りが殺到し、ソニー株がストップ安を付けたものです。
また、ソニー株の売買が成立しない異常状態となった影響で、日本の株式市場は大きく動揺し、ハイテク株や銀行株を中心に売り物が優勢となり、日経平均株価もバブル崩壊後の最安値を2日連続で更新し、2003年4月28日に7,607円88銭(終値)を付けました。
・2003/4/24:市場終了後に決算発表(3720円)
・2003/4/25:ソニー株はストップ安(3220円)
・2003/4/28:ソニー株はストップ安(2720円)
長年、ソニーはハイテク株のシンボルでブランド企業との認識が強くあり、日本の株式市場では「困ったときのソニー頼み」という格言があったほどで、2003年4月のソニーショックは、一企業が株式市場を大きく揺さぶった事例として、金融経済史に刻まれることになりました。