配当落ち

読み方: はいとうおち
分類: 権利

配当落ちは、株式投資における基本概念(取引の注意点)の一つで、配当を受ける権利が権利付最終日の翌営業日(権利確定日の前営業日)をもってなくなることをいいます。また、権利確定日とは、株主として、配当株主優待増資株式分割などの権利を得ることが確定する日をいいます。

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配当取りと配当落ちについて

配当基準日(配当の権利確定日)には、株式の受け渡しが行われないため、実際に配当を受け取るためには、権利確定日から2営業日前までに株式の買い注文が約定していなければなりません。

<配当落ちの例(3月期末)>

・3月29日(火):権利付最終日(2営業日前)
・3月30日(水):配当落ち
・3月31日(木):配当基準日(権利確定日)

ちなみに、配当が受けられる権利付最終日の取引終了直前に株式を購入し、権利を取った後、翌営業日の寄り付きに売却することも可能ですが、実際に配当を受け取るのは3カ月後となるのが通例です。

配当落ちと株価について

株式の発行会社は、本決算日や中間決算日などの配当基準日(権利確定日)に株主となっている人に対して配当を支払います。

また、この権利確定日にギリギリで株主となれる「権利付最終日」を過ぎると、同じ株式でも配当を受ける権利分だけ株価は違うことになり、理論的には、配当分だけ翌営業日の株価は下がります(これを「配当権利落ち価格(配当落ち価格)」という)。

例えば、株価が200円で期末配当が5円の場合、期末配当を受けられる権利付最終日を過ぎれば、理論的には株価は195円に下落すると考えられますが、実際の株価は、その通りにならないことがほとんどです。

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