株式分割
読み方: | かぶしきぶんかつ |
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英語: | Split-ups of stocks |
分類: | 株式 |
株式分割は、既に発行されている株式を均等に細分化して、資本金を変えずに発行済株式数を増加させることをいいます。
株価を投資しやすい水準に是正したり(引き下げたり)、また株式の流通量を増やしたりする効果があり、企業にとっては、投資家の裾野が広がることが期待されます。また、その実施にあたっては、取締役会の決議(取締役会設置会社でない場合は株主総会の普通決議)が必要となります。
一方で、株式分割とは反対に、数株を1株などに統合し、発行済株式数を減少させることを「株式併合」と言います。
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株式分割の仕組みと効果
例えば、株式分割により、1株を2株に分割すると、株主の持株数は自動的に2倍になりますが、その一方で理論上、1株の価値は半分になるため、資産価値は分割前後で変わりません。
ただし、1株当たりの配当が据え置かれた場合などは、株主は増配と同じ効果が得られて、メリットを享受できることもあります。
株式分割の規制撤廃と対応
2001年の商法改正では、分割後の1単位あたりの純資産が5万円を下回ってはならない等の規制が撤廃され、従来は認められていなかった大幅な株式分割が可能となりました。その一方で、規制撤廃後、新興企業等の株式分割において、効力発生日などの問題から株価の乱高下が続きました。
このような事態に対して、全国の取引所は、2005年3月に5分割を超えるような大幅な株式分割の自粛を要請し、さらに2006年1月からは株式分割の効力発生日を基準日の翌日(それまでは基準日の約50日後であった)まで大幅に短縮したため、株価の乱高下の原因と考えられた「株式分割による品薄状況」が解消されることになりました。
※株式分割は、現在、会社法に規定されている。