オイルサンド

英語名: Oil sand
分類: ビジネス・産業|エネルギー

オイルサンドは、「油砂」や「タールサンド」とも呼ばれ、極めて粘性の高い鉱物油分(石油成分)を含む砂岩のことをいいます。これは、油分を含んだ砂岩が地表に露出、もしくは地表付近で地下水などと反応し、揮発成分を失ったものと考えられ、色は黒ずみ、石油臭を放つことが特徴となっています。また、主な組成は、砂83%、水4%、石油成分10%などとなっており、含まれている石油成分は非常に粘性が高く、常温では半固体状の超重質油となっています。そのため、石油成分を回収して輸送する際には、加熱処理などにより流動性を高める必要があります。

現在、世界的に大規模なオイルサンドの産地は、カナダ(アルバータ州)とベネズエラ(オリノコ地域)にあり、その他の産地には、コンゴやマダガスカルなどがあります。なお、オイルサンドから得られた原油は、通常の原油と同じように流通しており、また原油としてそのまま輸出されたり、様々な石油製品に精製されたりしています。

オイルサンドのエネルギー面での魅力

オイルサンドは、コスト面や埋蔵量などから、魅力あるエネルギー資源として注目されています。

(1)原油価格の上昇による事業採算性の向上(オイルサンド事業の採算ラインは、1バレルあたり30~40ドル)
(2)オイルサンドの資源としての埋蔵量の豊富さ
(3)各国のエネルギー政策の変化(安定供給確保に向けて、輸入源の多様化)

オイルサンドの抱える環境面での課題

オイルサンドは、大気や水資源などにおいて、地球環境への悪影響の可能性も指摘されています。

(1)オイルサンドから原油を得る際の温室効果ガス排出量は、通常の石油生産から得る場合と比べて3倍もの量
(2)オイルサンドから原油を得る生成工程において大量の水を使用