ベーシススワップ
英語名: | Basis Swap |
---|---|
分類: | スワップ |
ベーシススワップ(Basis Swap)は、異なる変動金利同士を交換するスワップ取引をいいます。これは、大きく分けて、同じ種類の変動金利で期間の違うものを交換する取引と、異なる種類の変動金利を交換する取引の二つに区分でき、さらに後者の取引には、同通貨同士のものと異なる通貨同士のものがあります。
ベーシススワップの取引例
ベーシススワップの代表的な取引例として、以下が挙げられます。
同じ種類の変動金利で期間の違うものを交換する取引例
・3ヶ月円LIBORと6ヶ月円LIBORを交換する金利スワップ
異なる種類の変動金利を交換する取引例
・円LIBORと円TIBORを交換する金利スワップ
・円LIBORとドルLIBORを交換する通貨スワップ
通貨ベーシススワップの活用例
異なる種類の変動金利を交換するベーシススワップで、異なる通貨同士のものについては、異なる通貨のLIBOR同士を交換する取引などがあり、これは「通貨ベーシススワップ」とも呼ばれます。
例えば、通貨ベーシススワップ(ドル/円ベーシススワップ)を活用して、邦銀が海外向け投融資の原資等として、日本円を担保に米国の銀行(米銀)から米ドルを借入れた場合では、邦銀は米銀から円金利を受取る一方で、米銀へドル金利に加え、「ベーシススワップスプレッド」と呼ばれる上乗せ金利を支払います。
従って、この取引では、通常、ドル調達コストは「ドルLIBOR金利+ベーシススワップスプレッド-円LIBOR金利」で示さることになります。