単純平均株価

読み方: たんじゅんへいきんかぶか
分類: 概念

単純平均株価は、平均株価の一つで、構成する全銘柄の株価合計をその銘柄数で単純に割ったものをいいます。これは、株式市場の全体的な株価水準を見る際の指標として使われるもので、現在、東京証券取引所では、プライム市場の普通株式の全銘柄を対象とした単純平均株価を算出しています。

 単純平均株価=対象銘柄の株価合計÷対象銘柄数

一般に単純平均株価は、今、平均どのくらいの金額で株式を買えるのか(現在の株式市場の平均的な株価水準はどのくらいなのか)という一つの目安になります。

その一方で、品薄株値がさ株に左右されやすく、権利落ちの際には通常の値下がりと区別がつかなかったり、また株式分割後や増資後の株価をそのまま計算するため、株価の繋がりがとぎれてしまい、株価の連続性を見るのには適していません。

このような弱点に対して、時間的な連続性が必要な平均株価として、日常的には、日経平均株価日経500種平均株価のような「修正平均株価」が指標に用いられています。

※2022年4月4日の市場区分見直し前は、東京証券取引所では、第1部・第2部ごとに普通株式の全銘柄を対象とした単純平均株価のほか、第1部銘柄の規模別・業種別の単純平均株価も算出していた。

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