敵対的TOB

読み方: てきたいてきてぃーおーびー
英語名: Hostile take over bid
分類: M&A

敵対的TOBは、「敵対的公開買付け」とも呼ばれ、買収対象企業の経営陣(取締役会)の同意を得ずに行われるTOB(株式公開買付け)のことをいいます。また、TOBとは、企業の経営権取得などのために、条件等を公開して、市場外で不特定多数の株主から株式を買い付けることをいいます。

日本においては、2003年に米投資ファンドのスティール・パートナーズが、当時、東証2部上場のユシロ化学工業とソトーに対して、日本企業で初となる、本格的な敵対的TOBを仕掛けましたが、この時は不成立(失敗)となりました。また、その後も、何度か敵対的TOBが試みられましたが、日本での成功例はまだありません。

昨今、敵対的TOBは、世界的に増加傾向にあり、これを防止するために企業側でも買収予防策買収対抗策が取られる場合があります。例えば、企業買収が盛んな米国では、予防策として、ポイズンピル(毒薬条項)やゴールデンパラシュート(金の落下傘)、スタッガードボード(捻じれた役員会)などがあり、また対抗策として、ホワイトナイト(白馬の騎士)やパックマン・ディフェンススコーチド・アース(焦土作戦)などがあります。

なお、敵対的TOBの際に、ホワイトナイトなどがTOBを仕掛けることを「カウンターTOB(対抗TOB)」と言い、これを受けて、敵対的買収者がさらにTOB価格を引き上げることがあり、この場合はTOB合戦となるケースもあります。ちなみに、敵対的TOBとは反対に、買収対象企業が買収に協力的な場合を「友好的TOB」と言います。