楽天Edy

楽天Edyとは、楽天グループの楽天Edy株式会社が提供する、端末にかざして支払う、非接触型決済方式の電子マネーをいいます。

元々は、ソニーやNTTドコモなどが出資したビットワレットが、2002年に「Edy(エディ)」という名称で本格サービスを開始したもので、2010年に楽天グループに入り、2012年に「楽天Edy」に商号とサービス名が変更されました。

ちなみに、Edyという名称は、ユーロ(Euro)・アメリカドル(Dollar)・日本円(Yen) に次ぐ、第四の通貨になってほしいとの願いから、各々の頭文字を取る形で付けられたそうです。

目次:コンテンツ構成

楽天Edyの概要

楽天Edyは、事前にチャージ(入金)をして、支払いをすることができる、プリペイド型(前払い)の電子マネーです。また、決済面では、nanacoやWAON、Suicaなどと同様、近距離無線通信技術のNFCのTypeFに準拠したFeliCa(フェリカ)を採用しています。

現在、楽天グループの楽天経済圏には、キャッシュレス決済として、非接触型電子マネーの「楽天Edy」の他に、オンライン電子マネーの「楽天キャッシュ」、QRコード決済の「楽天ペイ」、クレジット決済の「楽天カード」などがあり、いずれも決済時に「楽天ポイント」が貯まります。

このように、楽天経済圏では、キャッシュレス決済が複数あり、どれを使うかは迷うところですが、これらの中で、楽天Edyは、街中の楽天Edy加盟店で使えるもので、前払いとタッチ決済という特色があり、また楽天Edyでの支払いで、200円毎に1ポイントの楽天ポイントが貯まります。

楽天Edy

楽天Edyのタイプ

電子マネーの楽天Edyには、様々なタイプがありますが、一般ユーザー向けには、大きく分けて、楽天Edyの専門カード、楽天Edyのグッズ、楽天Edyが付いたクレジットカード、楽天Edyのモバイルの4つがあります。この中で、楽天Edyの専門カードと楽天Edyのグッズは、楽天市場の中の「楽天Edyオフィシャルショップ」で販売されています。

また、楽天Edyは、カードやモバイルなど複数のタイプで持つことがあり、16桁の数字で構成される固有番号の「Edy番号」で管理されています。

楽天Edyの専門カード

楽天Edyの専門カードは、「Edy-楽天ポイントカード」と呼ばれており、楽天Edyと楽天ポイントが一つになったカードです。これには、ベーシックなものからキャラクターものまで様々な種類があり、楽天Edyオフィシャルショップで購入できます。

また、実際の利用にあたっては、カードを購入したら、楽天Edyのサイトで、楽天ポイントの設定を行い、チャージして使うという流れになっています。

楽天Edyのグッズ

楽天Edyのグッズは、グッズ内にカードと同様の機能があるコインが入れられたもので、カードと同様、端末にかざすだけで、簡単に支払いができます。これには、キーホルダーやストラップ、フィギュアなどがあり、「楽天Edyオフィシャルショップ」で購入できます。

また、実際の利用にあたっては、カードと同様、楽天Edyのサイトで、楽天ポイントの設定を行い、チャージして使うという流れになっています。

楽天Edyが付いたクレジットカード

楽天Edyが付いたクレジットカードは、「Edy機能付き楽天カード」と呼ばれており、クレジットカード、楽天Edy、楽天ポイントが一つになったカードで、また楽天Edyへのチャージでも楽天ポイントが貯まります。

Edy機能付き楽天カードは、楽天経済圏を利用する際にお得なカードとなっており、現在、楽天カードをお持ちでない方は「新規入会」で、また楽天カードをお持ちでEdy機能が付いていない方は「切り替え」で申し込めます。

なお、楽天カードは、予め楽天ポイントが設定されているので、ポイント設定の手続きは必要ありません。

楽天Edyのモバイル

電子マネーの楽天Edyには、これまで紹介してきたタイプの他に、スマートフォンでタッチ決済ができるモバイルタイプもあります。

現在、楽天Edyのモバイルは、おサイフケータイのAndroidだけで、iPhoneには対応していません。この点については、同じプリペイド方式の電子マネーのnanacoやwaonなどは、iPhoneにも対応しており、異なっています。

実際にAndroidのスマートフォンで、楽天Edyのタッチ決済を利用するにあたっては、楽天Edyアプリ、楽天ペイアプリ、Googleウォレットのいずれかのアプリで設定し、簡単に利用できるようになっています。

<3つのアプリの違い>

◎楽天Edyアプリは、全てのEdy機能が提供されている。

◎楽天ペイアプリは、楽天グループの様々な機能が提供されており、楽天ペイと楽天Edyを一つのアプリで利用できる。

◎Googleウォレットは、機能面で制限があるが、楽天Edy以外に、他の電子マネーやEMVコンタクトレスなども設定可能で、Google Payで利用できる。

※既に楽天Edyアプリを使っている方は、楽天ペイアプリでもEdy機能が使え、両方利用できるようになっている。

楽天Edyの使える場所

楽天Edyは、楽天グループの非接触型電子マネーで、日本全国で120万カ所を超える、楽天Edy加盟店で使えるようになっています(2023年3月時点)。

具体的には、コンビニやスーパー、ドラッグストア、ファーストフード、ファミレス、居酒屋、百貨店、量販店、ショッピングモール、アミューズメント施設、駐車場、ガソリンスタンド、ホテル、空港などで広く使えるようになっており、また有名なところは大体カバーされている感じです。

ちなみに、コンビニはどこでも使えますが、一方でスーパーとショッピングモールはイオン系列では使えません。

楽天Edyの使い方

楽天Edyの使い方として、支払い、チャージ、ポイント、アプリについて、簡単に説明したいと思います。

楽天Edyの支払い

電子マネーの楽天Edyは、日本全国の楽天Edy加盟店において、簡単に支払いに使うことができます。

具体的には、お店のレジで「楽天Edyで」と支払方法を伝え、Edyが使えるカードやスマートフォンなどをレジの端末(専用リーダー)にかざすだけです。そうすると、決済音が鳴って、支払いが完了します。

なお、楽天Edyは、一部のネットショップの支払い、ヤマト運輸の宅配の支払い、一部の自動販売機の支払いなどにも使うことができます。

楽天Edyのチャージ

楽天Edyは、チャージ(入金)をして使う電子マネーのため、事前にお金を入金しておく必要があります。

現在、楽天Edyのチャージ方法は、利用する楽天Edyの種類によって異なっています。具体的には、クレジットカード、銀行口座、オートチャージ、現金、外貨、楽天キャッシュ・楽天ポイントからのチャージがあり、またチャージ上限額は5万円となっています。

なお、現金でのチャージは、コンビニなど一部の楽天Edy加盟店のレジ、一部の楽天Edy加盟店に設置してある「Edyチャージャー」のほか、セブン銀行ATMでも行えるようになっています。

楽天Edyのポイント

楽天Edyでは、楽天Edy加盟店において、楽天Edyでの支払い200円毎に楽天ポイントが1ポイント貯まります。

現在、楽天ポイントを貯めるには、Edy機能付き楽天カードを除き、ポイント設定が必要になっています。具体的には、Edy-楽天ポイントカードとEdyグッズは、楽天Edyのサイトでポイント設定を行い、またAndroidのスマートフォンでは、アプリでポイント設定を行います。

なお、貯まった楽天ポイントは、1ポイント=1円分として、楽天Edyに交換して利用することもできます。

楽天Edyのアプリ

電子マネーの楽天Edyは、先ほど説明したように、楽天Edyアプリ、楽天ペイアプリ、Googleウォレットのいずれかのアプリで利用することができますが、ここでは、最もEdy機能が充実した「楽天Edyアプリ」について、簡単に紹介したいと思います。

現在、楽天Edyアプリには、Android向けの「楽天Edyアプリ」と、iPhone向けの「Edyカード用楽天Edyアプリ」の二つがあり、それぞれで機能面が異なっています。

◎Android向けの「楽天Edyアプリ」は、スマホのタッチ決済の「おサイフケータイ用機能」と、残高照会や利用履歴照会、チャージなどの「Edyカード用機能」が利用できる。

◎iPhone向けの「Edyカード用楽天Edyアプリ」は、スマホのタッチ決済に対応していないため、残高照会や利用履歴照会、チャージなどの「Edyカード用機能」のみが利用できる。

楽天Edyのメリット

電子マネーの楽天Edyのメリットについて、4つほど説明したいと思います。

(1)現金を使わず、カードやスマートフォンなどをお店の端末(専用リーダー)にかざすだけで、すばやく簡単に支払いが完了する。

(2)プリペイド型なので、誰でも安心して利用できる。具体的には、事前に入金して使うため、クレジットカードのように使いすぎて、後から返済不能になることがない。

(3)楽天Edy加盟店で、楽天Edyでの決済で楽天ポイントが貯まる。また、楽天ポイント加盟店では、楽天ポイントカードの提示で楽天ポイントが貯まり、さらに楽天カードからのチャージなら、チャージするごとに楽天ポイントが貯まる。

(4)現金やカードを手渡ししないので、衛生面(感染症対策)で安心と言える。

楽天Edyの注意点

電子マネーの楽天Edyを利用するにあたって、6つほど注意点を説明したいと思います。

(1)楽天Edyは、プリペイド型(前払い)の電子マネーのため、事前にチャージ(入金)をしなければ使えない。

(2)楽天Edyオフィシャルショップで販売される、Edy-楽天ポイントカードとEdyグッズは、全て有料で、配送で届く。

(3)Edy-楽天ポイントカードとEdyグッズは、使用前に楽天Edyのサイトでポイント設定が必要で、またEdyのモバイル(Android)では、アプリでポイント設定が必要である。

(4)Edyのモバイルは、iPhoneには対応していないため、現在、iPhoneでは、Edyのタッチ決済ができない。

(5)ポイントチャージの申請分やキャンペーン特典などの楽天Edyを受け取る場合、受取期限があるので、有効期限内に受け取る必要がある。

(6)EdyカードやEdyグッズが盗難や紛失にあった場合は、Edy残高は補償されない。

ブランドカテゴリー

YouTube(動画)

iFinancial TV