株価売上高倍率(PSR)
読み方: | かぶかうりあげだかばいりつ(ぴーえすあーる) |
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英語: | Price to Sales Ratio |
分類: | 財務分析 |
PSRは、"Price to Sales Ratio"の略で、日本語では「株価売上高倍率」と呼ばれ、企業価値を売上高との関係から見た財務指標をいいます。これは、企業の時価総額を年間の売上高で割ったものとなっており、また時価総額とは、「株価×発行済株式数」で計算される企業の株式市場での価値をいいます。
一般にPSR(株価売上高倍率)は、売上高が増加することが株主価値の増加につながる可能性のある「新興成長企業」の株価水準の妥当性を見る際に活用されることが多いです。
例えば、売上高が同等の二社を比較する場合、PSRが高いほど株価は割高ということになりますが、一方で総合的な判断をする際には、従来のPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)などと併用した方がよいです。
・PSR=時価総額÷売上高
なお、PSRは、ITバブルの時代(1990年代末期から2000年代初期)に、PERでは説明のつかない株価について多用されたという経緯があり、投資評価の指標としては疑問視されることもあります。