出資金
読み方: | しゅっしきん |
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分類: | 勘定科目(B/S) |
出資金は、一般的な意味では、事業のために使用される「出資者が提供したお金」のことをいいます。
企業会計では、株式会社以外の会社や組合などの持分を処理するための勘定科目をいい、具体的には、取引する信用金庫や信用組合などへの出資、地元の商工会議所への出資、ゴルフ会員権への出資などが挙げられます。
一般に出資金は、貸借対照表(B/S)においては、借方の資産の部の固定資産の投資その他の資産に計上されますが、一方で税法上においては、有価証券として取り扱われるため、実務面では出資金という科目ではなく、投資有価証券という科目で処理されることもあります。
※財務諸表等規則や会社計算規則では、関係会社に対する出資金については、他の出資金と区別して表示することが要請されている。
◎貸借対照表>資産>固定資産>投資その他>出資金
ちなみに、株式会社の会社設立において、定款認証の後に、銀行等でお金を払い込んで払込証明書を作成する際にも「出資金」という言葉を使うことがありますが、これに関しては一般的な意味での使われ方であり、設立時の会計処理(仕訳)で「資本金」に振り替えられます。
<生協の出資金について>
個人に身近な出資金の一つに、「生活協同組合(生協)」の出資金があります。生協に加入する時に預けるもので、生協の運営資金として利用され、その金額は生協によって異なりますが、およそ500円~1000円程度となっています。なお、生協を脱退・退会する時には返還されます。