減資
読み方: | げんし |
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英語: | Capital reduction |
分類: | ファイナンス |
減資は、「資本減少」の略で、株式会社または有限会社において、資本の額を減少させることをいいます。これは、2006年5月施行の会社法では、「資本金の額の減少」と規定されており、貸借対照表(B/S)の純資産の部の変動に過ぎないという位置づけになっています。
一般に減資は、企業が多額の損失を出したり、赤字が累積したりした場合などに欠損を解消する目的で行われたり、あるいは合併によって過大となった資本金を減らす目的で行われることもあります。
なお、減資の意義を一般的に見た場合、「実質上の減資」と「形式上の減資」の二つに大別されます。
●実質上の減資
会社財産の一部を株主に返還して、会社の営業(事業)規模を縮小する目的で行われる減資。
●形式上の減資
経営悪化などで資本の欠損が生じている会社が、会社財産の払戻しは行わず、資本の額だけを減少させることによって、欠損を縮小または消滅させ、将来の利益配当を行いやすくする目的で行われる減資。