99％減資

99％減資は、企業（株式会社）において、資本金を100分の1に減少させることをいいます。

株主に財産の払い戻しを行わず、計算上、資本金額を減少させるもので、具体的には、純資産が資本金額に満たない資本欠損の場合に、資本金を純資産額以下にする場合に行われる「無償減資」となっています。その仕組みは、帳簿上、資本金額が変更されるだけで、会社財産は減少せず、一株の資産も変わりません。

一般に99％減資だけでは、既存株主の権利と株主価値には影響はなく、時価総額が一定額以上であれば、取引所において、上場が維持される可能性があります。

ただし、通常は、経営再建の一環として99％減資が行われ、それと同時に増資を行って資本増強する場合が多いため、結果として、既存株主の権利と株主価値が毀損されるケースが多いです。