100%減資
読み方: | ひゃくぱーせんとげんし |
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分類: | ファイナンス |
100%減資は、企業(株式会社)が発行する全ての既存株式を全て無償で消滅させることをいいます。
債務超過などで経営破綻した企業に対して、会社更生法や民事再生法などで再生する場合に使われる手法で、具体的には、全部取得条項付種類株式を強制取得し、それを消却をすることにより行われます。
※全部取得条項付種類株式:株主総会の特別決議を得ることを条件として、当該株式の全てを会社が株主の同意なく取得することができるという内容で発行する株式。
一般に100%減資を行うことで、既存株主の権利を無償で消滅させ、その上で新しいスポンサーを通じて資本を獲得し、事業を再スタートさせることになります。
その際の社会的意義は、既存株主を強制的に退出させることになるため、既存株主の出資責任を問うと共に、新株の引受人(スポンサー)が経営権を掌握して、当該企業を抜本かつ迅速に再生することができます。