XAG
読み方: | えっくすえーじー |
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分類: | 貴金属 |
XAGは、ISO 4217で定められた、アルファベット3文字で記述した貴金属の「銀(Silver)」の世界共通で用いられる通貨コードをいいます。
ISO 4217とは、ISO(国際標準化機構)で制定された国際標準の一つで、各国あるいは各地域の通貨を3文字のコードで記述できるようにしたもので、現在、通貨だけでなく、貴金属や国際的なファイナンスで使われるものも含んでおり、貴金属のコードは全部「X」で始まります。
目次:コンテンツ構成
XAG(銀)の概要
銀は、古来から世界中で宝飾品や装飾品、貨幣などの実物資産として広く保有される代表的な貴金属で、その光沢から「白く輝く金属」を意味し、また占星術や錬金術などの神秘主義哲学では「月」と関連づけられ、銀は男性を、金は女性を意味します。
日本では、大和言葉で「白金(しろがね)」とも呼ばれ、五色の金(かね)である、「黄金(こがね)=金」、「白金(しろがね)=銀」、「赤金(あかがね)=銅」、「黒金(くろがね)=鉄」、「青金(あおがね)=鉛」の一つとなっています。
XAG(銀)の特色と用途
銀は、全ての金属の中で、展性や延性が金に次いで大きく、1グラムの銀は1800メートルの線とすることができます。また、電気伝導率や熱伝導率などにも優れ、加工性や機械的性質の良いことを利用して、金属材料としての用途も幅広いです。
現在、世界総生産額の70%以上が工業用として使われており、残りが貨幣用などとして使われています。その利用にあたっては、純銀のままでは軟らかすぎるため、通常は合金として用いられることが多く、貨幣(銀貨)では主として銅との合金が用いられることが多いです。