コモディティ
英語: | Commodity |
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分類: | 概念 |
コモディティ(Commodity)は、日本語では、生活必需品や日用品、商品のことをいいます。
本来は、商品、農業・鉱業などの産物、有用な品、役に立つものを意味し、また複合語には、「commodity prices(物価)」、「staple commodities(主要商品)」、「commodity exchange(商品取引所)」、「commodity market(商品市場)」、「commodity trading(商品取引)」などがあります。
一般に本用語(コモディティ)は、日常的には、資産運用とマーケティングで使われることが多く、その意味(内容)は大きく異なっているのでご注意ください。
目次:コンテンツ構成
経済学におけるコモディティ
コモディティは、経済学においては、完全または部分的に、実質的な代替可能性を持つ、経済的価値を有する物品またはサービスをいいます。
これに関しては、誰が生産したのかに関係なく、マーケット(市場)は、その商品価値を同等かほぼ同じとして扱います。例えば、物品では、大豆は大豆であり、銅は銅であり、石油は石油であるといった感じで、誰もが同様に認識します。
一般にコモディティの物品の価格は、市場全体の作用(需要と供給)で決定され、また一部の物品については、現物市場だけでなく、デリバティブ市場でも取引されます。
資産運用におけるコモディティ
コモディティは、資産運用においては、世界の商品取引所などで取引される商品をいいます。
具体的には、原油や天然ガスなどの「エネルギー」、金や銀、プラチナ、パラジウムなどの「貴金属」、銅やニッケル、アルミニウム、亜鉛、鉛などの「非鉄金属」、トウモロコシや小麦、大豆、コーヒー、粗糖などの「農産物」といったものがあります。
一般にコモディティの投資商品の特徴としては、インフレに強い点や、値動きが伝統的投資(株式・債券等)と異なる点などが挙げられ、通常、オルタナティブ投資の一つとして利用されます。
・ソフトコモディティ:栽培されたもの
・ハードコモディティ:採掘されたもの
・エネルギーコモディティ:電気やガス、石油など
|コモディティ投資
現在、日本でのコモディティ投資については、以下のようなものが挙げられ、多様なニーズに合わせて利用することができます。
・大阪取引所や東京商品取引所などに上場する商品先物・オプション
・東京証券取引所に上場するコモディティ関連のETFやETN
・コモディティに投資するファンド(投資信託)
・コモディティを対象としたCFD取引
・金や銀、プラチナなどの貴金属の現物
|コモディティ指標
コモディティは、毎日、世界中で取引されており、商品市場(マーケット)では以下のような指標が注目されています。
●個別商品
・NY金(金の先物価格)
・WTI(指標原油)
・北海ブレント(指標原油)
・ドバイ原油(指標原油)他
●商品指数
・CRB指数
・S&P GSCI商品指数
・Bloomberg Commodity Index
・日経商品指数17種 他
マーケティングにおけるコモディティ
コモディティは、マーケティングにおいては、塩や砂糖、用紙、テイッシュペーパー、タオル、ビニール傘といった「日用品」のように一般化したことにより、品質や特性での差別化が困難となった製品やサービスをいいます。
コモディティ化
市場参入時に高付加価値を持っていた商品の市場価値が、普及段階における後発品との競争の中で低下し、一般的な商品になることを「コモディティ化」と言います。
コモディティの最大の問題点
ビジネスにおいて、コモディティの最大の問題点は、品質や機能などで商品を独自化(特化)できない点にあり、それゆえ、競合品と差別化を図るためには価格で行うしかなく、時として、その商品の価値が著しく下落してしまうことがあります。
なお、このような状況下でも競争に生き残り、ある程度のシェアを確保すれば、ビジネスとして成り立ちます(ブランド戦略やコミュニケーション戦略で対応する会社もあり)。