買入償還
読み方: | かいいれしょうかん |
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英語: | Retirement by purchase |
分類: | 償還 |
買入償還は、「買入消却」とも呼ばれ、債券の発行者(発行人)が流通市場(セカンダリーマーケット)を通して、これまでに発行した債券の一部または全部を購入者(保有者)から買い取り、これを消滅・失効させることをいいます。
例えば、企業の場合、社債の買入償還を行うと、貸借対照表(B/S)において、"資産の部"の現金や現金等価物が減る一方で、"負債の部"の社債が減ることになります。
一般に買入償還は、満期(償還期日)に全額返済する負担を避けるための方法(期中償還や減債方法)の一つですが、債券の保有者が売却するかどうかは任意のため、抽選償還のような強制力はありません。
また、その際に市場価格(時価)で買い取るため、発行者にとって、債券の時価がアンダーパーの時は有利に減債(債務を減らすことが)できますが、逆にオーバーパーの時は不利になります。