借換債
読み方: | かりかえさい |
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分類: | 債券区分 |
借換債は、国債や地方債、社債など、既に発行している債券(既発債)の償還資金を調達するために、新たに発行する債券をいいます。
また、その他に、企業等が発行する社債では、長期金利等が低下してきた場合に、金利負担を軽減する目的で、既に発行している利率の高い社債(繰上償還条項付)を繰上償還し、新たに利率の低い社債へ移行する場合にも借換債が発行されることがあります。
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国の借換債の仕組み
国の借換債である「借換国債」は、特別会計に関する法律に基づき、普通国債の償還額の一部を借り換える資金を調達するために、国債整理基金特別会計において発行され、その発行収入は同特別会計の歳入の一部となります。
また、その発行にあたっては、建設国債や特例国債などの新規財源債と異なり、国の債務残高の増加をもたらさないことから、その発行限度額について国会の議決を経る必要はありません。
国の借換債の前倒し発行
現在、国債の満期償還が集中した場合の影響の緩和、各年度の国債市中発行額の大幅な変動の抑制、金融情勢等に応じた借換債の弾力的な発行などを可能にするため、会計年度を越えた借換債の前倒し発行も認められています。その際には、毎年度の特別会計予算総則で、予め国会の議決を経た限度額の範囲内で行われます。