リバースフローター債
読み方: | りばーすふろーたーさい |
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英語: | Inverse floater |
分類: | 債券区分 |
リバースフローター債は、「インバースフローター債」や「逆変動利付債」とも呼ばれ、クーポン(利息)が市場金利の変動と逆(リバース)方向に連動する仕組債をいいます。
フローター債(変動利付債)とは反対のもので、金利スワップ(デリバティブ)を組み込み、クーポン部分が「固定金利(X%)-変動金利」という具合に、一定の固定金利から変動金利を差し引く形で設定されます。また、参照する変動金利としては、利払い間隔に合わせた期間のものが使われるのが通例です。
一般にリバースフローター債のクーポンは、市場金利とは逆方向に増減することから、市場金利の下落時には、受け取るクーポンが増加することになります。また、投資期間中に下落せず、ほとんど変化しなかった場合も、通常のフローター債よりも高いクーポンが得られる商品になっています。それゆえ、金利は将来上昇しないという見通しを持っている投資家にとって、魅力的な商品と言えます。
なお、投資期間中の予想が外れた(市場金利が上昇した)場合、債券価格が下落して評価損が発生しますが、満期まで保有すれば額面償還され、元本割れはしません。