変動金利
読み方: | へんどうきんり |
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英語: | Floating interest rate、Variable rate |
分類: | 金利 |
変動金利は、文字通り、変動する金利のことで、金利情勢によって、定期的に適用利率が変動するものをいいます。これは、預金や債券、ローンなどにおいて、運用期間または返済期間の間に、適用される金利が実勢金利を反映して定期的に変動するものを指します。
一方で、変動金利に対して、当初の金利が適用期間中ずっと続くものを「固定金利」と言います。
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変動金利の概念について
変動金利とは、預金や債券、ローンなど、金利に関する金融商品において、一方から他方へ支払われる利息の額の計算に用いる利率として、予め当事者間で定めた金利指標を参照して用いる当該利率決定方式、および支払われる金利(利息)のことをいいます。
一般に変動金利の金利指標は、その時々のマーケット動向を反映する代表的な市場金利が用いられ、また個々の金融商品の変動金利は、対象期間の市場金利に、コストや利鞘、リスクプレミアムなどを加減して決定されます。
<変動金利部分のリスクヘッジ>
デリバティブの一つで、同一通貨の固定金利と変動金利との交換を行うスワップ取引(金利スワップ)を「プレイン・バニラ・スワップ」と言い、金融機関や企業などで、金利変動リスク(資産や負債の変動金利部分)のヘッジでよく使われます。
変動金利の運用商品について
変動金利の運用商品の利率は、固定金利の運用商品の利率より低く、通常、金利が上昇しそうな局面で利用するのが基本となります(金利上昇トレンドにおいて、金利上昇のメリットを享受することができる)。
<主な個人向けの運用商品>
・普通預金、貯蓄預金
・変動金利定期預金
・通常預金、通常貯蓄貯金
・個人向け国債(変動10年)※
・MMF、MRF
・金銭信託 他
※個人向け国債(変動10年)は、実勢金利の動きに応じて半年毎に金利が変動するが、最低利率0.05%(年率)が保証されている。
変動金利のローン商品について
変動金利のローン商品の利率は、固定金利のローン商品の利率より低く、通常、低金利時に変動金利タイプを選択すると低金利のメリットを享受することができる一方で、将来の金利上昇リスクを常に抱えることになります。
<主な個人向けのローン商品>
・住宅ローン(変動金利)※
・教育ローン(変動金利)
・自動車ローン(変動金利)
・カードローン(変動金利)
・キャッシング(変動金利)他
※住宅ローンの変動金利は、年に2回金利の見直しがあり、また5年に1回返済額の見直しがある。