利息

読み方: りそく
英語: Interest
分類: 金利・利息

利息は、金銭等の貸借が行われた場合に、貸し手が借り手から受け取る使用料(金銭その他の代替物)のことをいいます。

もう少し詳しく説明すれば、他人に金銭等を預けまたは貸した場合に、借り手がその使用の対価として貸し手に支払うものであり、また貸し手がそれを運用した見返りとして金額と期間に比例して受け取るものであるとされます。

ここでは、金融取引の基本である「利息」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

金融取引の「利息」について

利息は、預金や融資などの金融取引においては、貸借した金銭に対して、元本額と使用期間に比例して、一定の割合(利率)により支払われる金銭(お金)をいいます。

例えば、預金利息では、金融機関にお金を預け入れたこと(=金融機関へお金を貸したこと)への対価(見返り)として、預金残高に対して定期的に支払われるお金であり、また融資利息では、金融機関からお金を借り入れたことへの対価として、元金の返済と共に、借入残高に対して支払うお金となっています。

なお、利息は、日常的には「利子」とほぼ同義で使われており、両語の使い分けとして、貸した場合に受け取るものを「利息」、借りた場合に支払うものを「利子」とすることもありますが、実際は、どちらも区別なくよく使われています。ちなみに、金融機関では「利息」を、また行政機関では「利子」の方を使うことが多いようです。

「利息」の単利と複利について

利息の計算方法には、大きく分けて、単利と複利の二つがあります。

単利
当初の元本に対してのみ、利息が計算されるもの。

複利
一定期間毎に利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算されるもの。

「利息」の種類について

「利息」は、金融取引において、いくつかの種類があり、以下のものが比較的馴染みがあります。

支払利息
金融機関等からお金を借りた場合に支払う利息のこと。

受取利息
預貯金や貸付金で受け取る利息のこと。

延滞利息
「遅延利息」とも言い、金銭債務の不履行の場合に、弁済期が過ぎたことによるペナルティとして支払わなければならない金銭のこと。

経過利息
債券取引において、利付債を利払いと利払いの間に売買する際に、買い手が売り手に対して支払う、前回利払日の翌日から受渡日までの利息のこと。

|無利息|
利息がつかないこと、利息をつけないこと。

みなし利息
利息以外の名目で徴収する諸経費や手数料のこと。

「利息」の用例について

「利息」という用語は、日常的に広く使われており、以下は具体的な使用例です。

・金は、利息も配当金も生まない
・超低金利なので、100万円預けても利息はほとんどつかない
・満期日に元金とその利息を所定の預金口座に入金
・利息は利子所得として20%の源泉分離課税
・繰上返済することで、利息を軽減させる効果がある

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