変動金利型住宅ローンとは?
変動金利型住宅ローンは、その時々の金利情勢(市場金利)に応じて、定期的に金利の見直しが行われる住宅ローンをいいます。
1990年代後半以降、日本はバブル崩壊による景気低迷で、今日に至るまで超低金利が続いており、その間、変動金利型住宅ローンは、超低金利の魅力から最もよく選ばれる金利タイプとなっていますが、一方で「金利上昇リスク」があることは決して忘れてはなりません。
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変動金利型住宅ローンの仕組み
変動金利型住宅ローンは、6カ月毎に適用金利が見直されるものが多く、5年間は元金部分と利息部分の割合を変更することで、返済額(元金+利息)が変わらないシステムを取っています。
また、このシステムでは、毎回の返済額を変えないようにするために、たとえ金利が上がっても、その返済額は見直し前の1.25倍を上限とする特約がほとんどの商品に付いています。
※金利の上昇に制限を付けた、「キャップ付き」の変動金利型住宅ローンを取り扱っている金融機関もあり。
変動金利型住宅ローンの未収利息に注意
住宅ローンの金利タイプには、「全期間固定金利型」、「固定金利選択型」、「変動金利型」の三つがあり、変動金利型は、この中で一番金利が低く設定されていますが、一方でその金利がいつまで続くか分からないというリスクがあります。
一般に変動金利型住宅ローンは、超低金利時には、支払利息が少なくて一番メリットがありますが、一方で金利の大幅上昇時には、「未収利息」のリスクがあるので注意が必要です(日本全体で、超低金利に慣れ、金利感覚が麻痺しているので注意)。
<未収利息について>
5年間は返済額が変更しないために生じる「金利の大幅上昇による利息の未払分」のこと。具体的には、元利均等返済の場合、その後の金利が大幅に変動すると、毎月の返済額を約定利息だけで上回る可能性があり、その超えた分の利息は、次の5年間の返済額に繰り延べられることになる。