住宅ローンの返済計画のポイントは?
家計において、住宅ローンは長期間にわたって返済するもので、通常、その年間返済額は、可処分所得に占める割合が非常に大きいです。そのため、借りた後で悩まないためにも、借り入れの前にしっかりと返済計画を検討することが大切です。
ここでは、住宅ローンの返済計画のポイントについて、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
住宅ローンの基本事項の確認
住宅ローンの返済計画を立てるにあたっては、ライフプラン面、キャッシュフロー面、バランスシート面をよく検討することが必要です。
|家族のライフプラン面のチェック
・自分や家族のライフイベントは?
・自分や家族のライフスタイルは?
・将来のリタイアメント(退職後の生活)は?
|家計のキャッシュフロー面のチェック
・現在の家計収支は?
・ローン借入後の家計収支は?
・将来の収入状況(予測)は?
・将来の大きな支出(教育費・老後費等)は?
|家計のバランスシート面のチェック
・現在の資産と負債の状況は?
・借入後の資産と負債の状況は?
住宅ローンの借入事項の確認
住宅ローンの返済計画を立てるにあたっては、金利や返済期間、返済額、返済方法などの借入事項をよく検討することが必要です。
|ローンと金利のチェック
◎どのようなローンを借りるか?
・フラット35(民間と住宅金融支援機構が提携)
・民間住宅ローン(銀行、信金、信組、労金、JAバンク・・・)
・財形住宅融資、自治体融資 他
◎ローンの金利はどれを選択するか?
・金利期間と金利水準
・金利タイプ(全期間固定金利、一定期間固定金利、変動金利)
|返済期間のチェック
◎完済時期はどう考える?
・退職する前に、ローンを完済することが望ましい
◎返済期間と総返済額のバランスは?
・返済期間が長期:月々の返済額が少ない反面、総返済額は大きくなる
・返済期間が短期:月々の返済額が多い反面、総返済額は小さくなる
|返済額(余力)のチェック
◎現在の家賃などをベースに、いくらまでなら返せるか?
・現在の家賃+住宅購入の貯蓄=毎月の住居費
・社宅に住んでいる人は毎月の住居費が少ないので注意
◎家計支出の中での返済比率は?
・一般的には、20%~30%が望ましい
|返済方法のチェック
◎元利均等返済か、元金均等返済か?
・元利均等返済の方が総返済額が大きい(こちらの選択が一般的)
・元金均等返済の方が総返済額は小さいが、最初の負担は大きい
◎ボーナス返済の割合は?
・過度に賞与に頼らない方がよい(賞与が出ない場合も考慮)
・ボーナス返済に依存せず、繰上返済をうまく活用すると効果的
◎退職金での返済は?
・老後生活に影響が出るので、過度に退職金に頼らない方がよい