ローンの担保と保証人は?
ローンを借りる際には、通常、金融機関等から「担保」や「保証人」を求められます。これらは、万一返済が滞った場合に備えて、金融機関等が債権(ローン)を保全するためのものです。
一生の中で、多くの方は、担保や保証人について、それ程関わることはありませんが、実際に関わる時(住宅ローンを借りたり、事業資金を借りたりする時など)には、その意味と重さを十分に理解した上で対応しましょう。
ここでは、ローンの担保と保証人について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
担保と保証人の基本事項
ローンの担保には、「物的担保」と「人的担保」の二つがあります。
|物的担保
物的担保とは、「対物担保」とも呼ばれ、特定の物や権利といった財産によって債権を保全(担保)するものをいいます。
・預金担保(質権)
・有価証券担保(質権、譲渡担保権)
・不動産担保(抵当権、根抵当権)
|人的担保
人的担保とは、「対人担保」とも呼ばれ、債務者以外の人が、債務者に代わって債務を履行することを付す契約(保証)をいいます。
・保証人(債権者に対して、まずは借入人に請求しろと言える)
・連帯保証人(債権者からいきなり請求されることもある)
・連帯債務者(他の債務者と一緒に返済する人)
住宅ローンの担保と保証人
身近な住宅ローンの担保と保証人は、以下のようになっています。
|フラット35の場合
担保:住宅金融支援機構が土地・建物に第1順位の抵当権設定
|民間住宅融資の場合
担保:金融機関や信用保証会社が抵当権設定
保証人:金融機関の信用保証会社が保証(信用保証会社を使わないところもある)
<信用保証会社の認識について>
ローンが返済できなくなった場合、信用保証会社が代位弁済をしますが、実際にはローン債務が金融機関から信用保証会社に移るだけで、ローンの返済責任はなくならないのでご注意ください(信用保証会社の保証は返済保険ではなく、利用者にとって保証料分だけ負担増である)。